理事長挨拶

私、2016年10月に竹内護前理事長より日本小児麻酔学会理事長を引き継ぎました。これから理事長として多くの方々の協力のもとに、本学会の益々の発展のために尽力する所存です。

約半世紀前の1965年に故岩井誠三先生が国立小児病院の初代麻酔科医長として、我が国に小児麻酔の種を植え、今年で51年となります。この長い歴史の中で日本の小児麻酔は大きく発展し、成長を遂げてきました。その根本の理念は臓器や疾患中心の医療ではなく、子どもや家族中心の人を診る医療でした。私たちの小児麻酔の先人、大先輩達は日々患者と向き合い研究し、より良い医療をめざして努力してきたという大きな財産があります。この財産を引き継いで、これから活躍される医療者達に「小児麻酔の素晴らしさ」を伝え、さらに発展させたいと思います。

日本麻酔科学会専門医の新規申請に小児麻酔経験が必須となり、本学会は2015年4月から日本小児麻酔学会認定医制度を開始し、この3年間に学会員数が大幅に増加し、現在1348名となりました。また、毎年の学術集会も年々参加者が増加し、会員の皆様、若手医師、看護師、臨床工学技士等の医療従事者の本学会への関心の高さがうかがわれます。

未来に活躍する子ども達のために私たち麻酔科医がレベルアップを図り、他の医療者と協力しながら、社会への更なる貢献が望まれます。これからは会員数増加以上に学術レベルの向上、人材育成、国際協力、外への発信、社会活動などに力を注いでいきたいと存じます。

本学会は竹内前理事長のご尽力、事務局の堅実な運営、学会員数増加により、経済的基盤が安定し、学会活動充実の準備が整ってまいりました。学会員や関係者の皆様に還元できるように学術セミナー、ハンズオンセミナーなどの企画をおこなっていきたいと考えております。皆様のご意見や希望を聞きながら、学会活動の活性化に務めてまいります。